インドでの食事 昨晩夜半に到着したため、起床はゆっくりめ、朝食は9:00からとなった。インドで初めての食事を迎えたわけだが、朝食のビュッフェメニューにカレーはなかった。主食はパン、おかずはベーコン、ソーセージ、生野菜などが中心の英国式のスタイル。もちろん、スパイシーな煮込み料理や蒸しパンに色とりどりのスパイシーなペーストを塗って食べるものなどインド料理も含まれていたが、「料理はすべてカレー風味」という評判どおりではなかった。選手も大きな抵抗なく、食事を口に出来ているようだった。 練習 午前中は休養にあて、午後、現地に入ってから初めての練習を行った。練習開始予定時刻の30分前にホテルを出発したチームであったが・・・インドの交通事情はすさまじく、狭い道路を乗用車、オート三輪、バイク、自転車、そして大型バスが混在し、道に隙間はない。その割りにスピードを出し、無礼講にすり抜け走行をするため、急ブレーキが絶えない。信号とは関係ない、意味不明の渋滞も随時発生したりして、結局予定時刻をオーバーしてやっと練習会場に到着した。 練習会場は道路に面する入り口に大会のロゴ看板が掲げられているが、立派な会場・・・とは言いがたい、学校なのか、体育施設なのか良く分からないたたずまい。案内されるがまま体育館の中に進んでいくと・・・通された体育館にはおびただしい数のインド人がボードゲームにいそしんでいる。これは何事か!?と関係者に確認すると、「ダブルブッキングだ」との話。どうも、ボードゲームの大会が行われていたようで、競技はまだまだ終わらないと言う話。担当者同士の協議がもたれたが、いずれにしてもすぐに練習が出来る状況ではないと言うことで、急遽代替の練習地に移動することに。 再び悪路を大型バスで揺られて55分。やっと今度は普通の体育館に案内され、ようやく17時に練習を開始することが出来た。予期せぬアクシデントに見舞われ出鼻をくじかれてしまったチームであるが、1日ぶりの貴重な練習がやっと行えるという安堵感といよいよ現地での始めてプレイするという緊張感で、引き締まった表情で練習に入っていた。 高温多湿なのに空調は扇風機のみというサウナのような状態の体育館の中、走るメニューからシューティングメニュー、試合形式のラリーなどのメニューを消化していく。1日ぶりの練習であることに加えてこの環境で、選手たちの身体からは汗が吹き出し、少しつらそうな表情が浮かびながらも、身体をしっかりと動かして自らを追い込みコンディションを整えていた。 歓迎会 在チェンナイ日本総領事館ならびに在チェンナイ日本人会のご招待を受け、在チェンナイ日本総領事公館にて歓迎会を実施いただいた。直前の練習のトラブルにより、歓迎会の開始を遅らせていただくなど大変ご迷惑をかけてしまったにもかかわらず、領事館、日本人会の方々には非常に暖かくお迎えいただいた。総領事、日本人会の方からご挨拶を頂き、日本チームからも挨拶と中川ヘッドコーチからチーム全員の紹介を行い交流を深めた。 そして食事はちらし寿司やおいなりさん、おそば、煮物、魚の照り焼き、てんぷらなどさまざま日本食をご用意いただいて選手は大喜び!インドでは到底食べられると想像していなかった純和食の数々に何度もおかわりして舌鼓を打つ選手たち。このようなおもてなしを受け、試合前の身体と心に充分パワーを補充していただいた。現地の様子や生活のこと、もちろんバスケットに関わることなども歓談することができ、有意義ですばらしい時間を過ごすことが出来た。 この歓迎会だけではなく、物資や物品などさまざまなサポートをいただいていたり、試合には在チェンナイだけでなく、他の地区からも応援に足をお運びいただけるようお声掛けしていただけくなど、絶大なるご協力をいただいている。チームだけで戦いに挑むのではなく、このインドに暮らす日本の方々全体にあとおしをしていただけることは非常にありがたいことでこの上ない幸いなことだ。最後に矢代キャプテンからお礼の言葉を述べ、コート上での元気なプレイと勝利で恩返しを誓った。
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