大会最終日 今大会もいよいよ最終日を迎え、いずれも僅差の白熱した試合となった。第1試合はフィリピンvs韓国の7位決定戦。韓国は昨日、一昨日の敗戦を引きずってか動きが重く、一時10点差をつけられるなどフィリピンに選考されて追いつく展開。第4ピリオドも途中までフィリピンがリードする。しかし残り5分からは1ゴール差の攻防を続け残り1秒で逆転、80-82で試合終了。韓国が7位となった。 続く3位決定戦、ヨルダンvsレバノン。第1ピリオド、最初にペースをつかんだのはヨルダン。開始4分で10-0となる。しかしその後レバノンが一気に追い上げ、10-19で第1ピリオドを終了した。しかし第2ピリオド、レバノンがブレーキ。9得点に抑えられ、ペースを乱すとそのままヨルダンが逃げ切り80-66で勝利。ヨルダンが3位となり、世界選手権の出場権最後のひと枠はヨルダンが獲得した。 続いて5位決定戦。カタールvsチャイニーズ・タイペイ。第3ピリオドまで拮抗した展開が続く。しかし第4ピリオド序盤からの連続得点で12点ものリードを広げる。カタールはシュートが入らずに追い上げできず試合終了。79-87で試合終了。チャイニーズ・タイペイが5位。奇しくも東アジア4位で一度は今大会の出場権を逃しながら、他地区欠場の繰り上げで出場したチャイニーズ・タイペイが東アジア1位の韓国、2位の日本より上位での幕引きとなった。 そして決勝戦、イランvs中国。会場は出場チームに入場制限がかかるほどの厳戒態勢の中、満員の観客がつめかけ、怒号のような中国への声援が鳴り響く。しかし試合のペースをつかんだのはイラン。高さで劣る中、リバウンドに果敢に飛び込み、チャンスを広げる。速攻、インサイドとドライブとバランスよく次々と得点を決める。一方中国はシュートが決まらず苦しい展開に。高さで勝る中、不意をつくイランの飛び込みリバウンドにボールを奪われてペースを乱される。攻めのリズムも一向にかみ合わないまま時間が過ぎる。 後半、#14WANが意地を見せて立て続けに決める場面もあるが、イランの#15EHADADIを止められず、互角の展開に持ち込むのが精一杯で追い上げるに至らない。中国は良いところ無しのまま試合終了。イランの2連覇が決まった。試合終了を待たずに観客は次々と会場を出て行く・・・残った観客がブーイングしたり、コートにペットボトルを投げ入れるなど、異様な雰囲気での試合終了となった。 イランの2連覇で終了した今大会。イランはしり上がりに調子を上げ、決勝で中国に快勝して見せたその強さは圧巻であった。ヨルダンの躍進、フィリピンの復活と、日本の不調・・・。東アジアからのベスト4入りは1チームどまりとなり、前回の徳島大会に続き、東アジアは苦しい状況を強いられていることが証明された。
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