■日本対中国戦
日本が接戦の末に72-67で中国を下し、幸先のいいスタートを切った。日本は序盤からセンター#14山田を起点にボールを集め、外角からは#8榊原のドライブインや3Pシュートで対抗。出足遅れた中国だが、徐々に高さを生かしたリバウンドで追い上げ、中盤は接戦となった。この突破口を開いたのが#13大神の速い攻めからのジャンプシュート。日本は締まったディフェンスを展開して第3ピリオドに一時は13点離すものの、中国は高さある攻めと3Pシュートを織り交ぜながら猛追。最後はファウルゲームを仕掛けられたが、これを振り切り一勝目をあげた。
■韓国、日本、チャイニーズ・タイペイが1勝
大会1日目を終え、レベルIは韓国と日本とチャイニーズ・タイペイが勝利をあげた。明日のレベルIの対戦は16時よりチャイニーズ・タイペイ対韓国。18時よりタイ対日本。20時より中国対マレーシアの対戦となる。注目の一戦はチャイニーズ・タイペイ対韓国。今後のレベルIを左右する興味深い一戦になる。
■スポーツに盛り上がりを見せる仁川市
今大会の会場となっている三山(サムサン)ワールド体育館は、2014年にアジア競技大会が開催される会場。以前より仁川市が誘致活動をしており、このほど大会開催が決定しした。体育館にはあちこちに「2014」という宣伝の看板が掲げてある。また、この体育館は昨年建設されたばかりの綺麗な体育館であり、仁川市にあるKBLの電子ランドが昨シーズンよりホームコートとして使用している。今年の1月には韓国(KBL)と中国(CBA)の男子バスケットボールプロリーグ・オールスターの会場にもなった。観客席とコートが近く、迫力あるプレイが間近で感じられる体育館だ。
■内海HCのコメント
今回の中国は若手が主体だが、非常に高さがあって力強さを感じたチームだった。そんな中でもセンター山田によくボールが入り、アウトサイドシュートの確率が良かったので、きっちりと勝利につなげることができた。大会の初戦をいい形で入ることができたのは非常に良かった。反省点としてはオフェンス・リバウンドを18本も取られたことで、高さに対する攻防は今後も修正していきたい。大会前は中国が頭一つ抜けているかと思われたが、今大会の中国はベストメンバーではなく若手中心で挑んでいる。優勝しなければ北京の切符はないと、私たちもより目標が明確になった。チーム一丸となって戦いたい。
■榊原紀子キャプテンのコメント
大会の初戦で勝利することができ、いいスタートを切ることができました。中国は若いチームですが、相手がどうであろうと一勝は一勝。今日の試合はセンターのテン(山田)によくボールが入り、そこからの展開が良かった。反省点は、いい時と悪い時の波があるので、もっといい時間帯を増やせるようにしていきたい。チームのムードはとてもいいです。個人的にはオリンピック予選という大きな試合ですが、緊張もなく入れました。「みんなで優勝する」という明確な目標を持って、一戦一戦、頑張っていきます。
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