■日本は準決勝で中国に敗退。五輪切符を逃す
中国との準決勝は日本の持ち味が出せずに苦戦をしいられたゲームとなった。ゲームの入り方が硬かった日本は、司令塔#13大神から得意の速い展開に持ち込めず、また中国にインサイド、アウトサイドとバランス良く攻められて後手に回ってしまう。前半終了時には9点のビハインドだったが、第3ピリオドに入ってもシュートの確率が悪く、36-59と23点ものビハインドを負ってしまう。第4ピリオドに入り、オールコートプレスと思い切りのいい外角シュートで猛追した日本。だが、第3ピリオドでついた差は縮まることなく、55-70で完敗を喫した。この結果、日本は明日の3位決定戦に回ることになった。
■五輪切符は韓国が獲得
準決勝第1試合で、韓国がチャイニーズ・タイペイに80−70で勝利し、準決勝第2試合で日本が中国に敗れて中国の決勝進出が決まったため、アジアからの五輪切符は韓国が獲得することになった。韓国は前半こそ、チャイニーズ・タイペイのタイトなディフェンスに苦しんだが、後半はチェンジング・ディフェンスを仕掛け、そこからベテラン選手たちが勝負所でシュートをねじこむ気迫。第3ピリオドで一気にたたみかけ、粘るチャイニーズ・タイペイを突き放した。
■内海HCのコメント
今日のゲームはオリンピックを目指す第一関門で、選手たちの気持ちは入っていたのですが、第1ピリオド、第2ピリオドのゲームの入り方で硬さがありました。第1ピリオドは相手を抑えましたが、流れを作ることがその後もできませんでした。選手たちは頑張ろうという気持ちがあったと思うのですが、大事にバスケットをしようとしたのか、どちらかというと大胆さがなかったゲームになってしまいました。大胆に攻めていくゲームをしていかないと、こういう硬いバスケットになってしまう。それが流れが作れなかった最大の原因です。オリンピック出場を目指してきましたが、結果的にここで敗れてしまいました。たくさんの方に応援していただき、感謝をしております。FIBAアジア選手権ではオリンピックの出場権を取ることができませんでしたが、まずは、明日の3位決定戦で気持ちを入れ直してしっかり戦うことが大切。日本のバスケットボールを最後まで展開していきたいと思います。
■大神選手のコメント
結果がすべてだと思うので、負けは負けだと思います。中国戦では何もできず、チームの悪いところが全部出てしまいました。日本のバスケットボールが出せなかったということに関しては、PGの自分に責任があると感じています。相手のどこを抑えるかポイントが絞れていなかったのと、みんながみんな3Pが打てるところが打てなかったり、走り切れなかったり、今日に限ってはすべてのプレイが中途半端だったのが敗因です。予選リーグと決勝トーナメントの戦いは違うということはわかっていて、気持ちの準備もできていたのですが、みんながみんな、その気持ちをうまく出すことができませんでした。これで五輪切符は取れず、3位決定戦に回りましたが、一つでも順位をあげられるように、もう一度反省して頑張りたいと思います。
■明日は大会最終日
明日はFIBAアジア選手権大会最終日を迎える。16時から3位決定戦/日本対チャイニーズ・タイペイ、18時から決勝/韓国対中国が行われる。
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