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■明日の決戦に向けて練習
10:30〜12:00まで、仁川市内の松都（ソンド）高校にて練習を行った。練習は毎日割り当てられた時間に行っているが、この日は日本の練習のあとに予定していたウズベキスタンが練習をキャンセルしたため、いつもより30分長く練習をすることができた。スクリメージでは、中国戦に向けてのオフェンスや、センター陣へのディフェンスに対して動きの確認を行った。準決勝に向けての練習とあって多くの報道陣が集まり、練習後の囲み取材では、内海HC以下選手たちが中国戦への決意を述べた。いよいよ、決戦に向けてのムードが高まってきた。
■女子に続け！ 男子FIBAアジア選手権@徳島大会へのムード高まる
この大会中に、第24回FIBAアジア男子バスケットボール選手権大会のドローイング(組み合わせ抽選会）が徳島であり、ここ仁川でも各国のメディアの話題にのぼっている。韓国のある記者は「チャイニーズ・タイペイがライバルだが、まずまずの組み合わせ」と言い、チャイニーズ・タイペイの記者は「韓国と同じグループになるとは、手強い国が一緒になったものだ」と、それぞれ感想を述べていた。また、仁川に徳島県協会理事長が大会運営を視察しに来るなど、徳島大会開催に向けての動きも始まっている。明日の決勝トーナメントからはさらに多くの視察や、日本協会理事や役員が訪れることになっている。韓国・仁川での女子代表の頑張りを、男子代表の決戦の地である徳島へとつなげていきたいものだ。
■6/9（土）準決勝の見どころ【準決勝第1試合：韓国×チャイニーズ・タイペイ】
予選リーグ1位の韓国と、予選リーグ4位のチャイニーズ・タイペイとの対戦。韓国は昨年末のアジア競技大会でメダルを逃したことにより、今大会は国際大会のキャリアが豊富なベテラン#9チョン・ソンミンと、#11パク・ジョンウンを復帰させた。2人の復帰が大きな効果を生み、うまいゲーム運びを見せている。予選リーグ最終の中国戦ではベテランが多いゆえに疲労の色が濃かったが、地力の差で勝利し、5戦全勝をあげた。準決勝では大応援団の中、地元で負けられない意地を見せてくるであろう。対してチャイニーズ・タイペイは、今大会調子を落としており、勢いがまったく感じられない。チャイニーズ・タイペイの大スターであり、36歳の司令塔#5チェン・ウェイチュアンがチームを牽引するが、PF#6チャン・フェンチュンをはじめとするインサイドが抑え込まれている。アウトサイドに機動力があるので、走りから突破口を開けるかどうか。
■6/9（土）準決勝の見どころ【準決勝第2試合：日本対中国】
予選リーグ2位の日本と、予選リーグ3位の中国の対戦。日本は初戦の中国戦で高さに屈せず接戦を制した。続いて勝負となったチャイニーズ・タイペイ戦では、インサイドを完璧に封じて勝利を収めた。韓国戦は攻守ともに抑え込まれて完敗を喫したが、反省を修正して臨んだ予選リーグ最終のマレーシア戦では、今大会レベルＩにおける最高得点・最低失点を記録。いい流れで準決勝へと弾みをつけた。中国相手には、上背のなさをカバーする粘りのあるディフェンスと、機動力を生かした攻めで走り回りたいところだ。中国は今大会は若い布陣で臨んでいるが、試合ごとに成長のあとを見せ侮れない存在となっている。また大会��1の高さを持っているため、その点においても厄介だ。日本はインサイドへのプレッシャーを強めながら、アウトサイドもバランス良く攻め込みたいところ。中国戦に勝利し、決勝進出を目指す。
■内海HCのコメント
中国は試合ごとに成長しているし、従来のインサイドだけでなく、アウトサイドシュートや速攻にも思い切りがいい。日本の展開としては、生命線である3Pシュートだけでなく、もっとドライブインを仕掛けてオフェンスに広がりと動きを持たせていきたい。課題のリバウンドについては、体を張って飛び込んでいくことが必要。相手のセカンドショットに結び付けさせないようにしたい。ここまで来たら、自分たちのバスケットボールをやるだけ。ルーズボールやリバウンドでは絶対に負けないことが大切。それが積み重なり、勝利に結びついていく。一人一人の気持ちを強く出して戦っていきたい。
■矢代直美選手のコメント
いよいよ明日は準決勝の中国戦ですが、相手がどこであれ、自分たちのバスケットボールをするだけです。この大会に来て、中国が若手メンバーとわかった時に「優勝するしかない。目標が明確になった」と全員がさらにやる気になりました。私はチームが苦しい時こそ、みんなを励ましていきたい。明日、あさっての試合では、やるべきことをきっちりやれば、勝利につながると思います。
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