9-12位決定戦 準々決勝進出を逃した無念は拭えない。しかし戦いは続く。ここまで熱いハートと全身をぶつけるハードなプレイでチームを支えた#14伊藤選手を発熱で、多くの試合でスターティングメンバーとして出場し、スピードとゲームコントロールでチームを引っ張った#8柏木選手を足首の故障で欠くというさらに苦境に立たされたが、「日本代表のプライドを持って戦う」ミーティングでの倉石ヘッドコーチからの話のとおり、残されたメンバーは良い緊張感で日本らしさをこの試合にぶつける。 序盤、日本は上背のないUAEをアグレッシブなディフェンスで守り、シュートを許さない。せめては#7五十嵐がUAEディフェンスが準備をする前に早く自陣にボールを持ちこみ、#11網野、#12竹田らが合わせ、リードする。しかし第2ピリオドが始まると日本はUAEのゾーンディフェンスの前にシュートを放つものの決まらず、残り3分までこのピリオド2-11となり、ついに同点にされる。 日本の1点リードから始まった後半。第3ピリオド途中まではUAE#7KHALIFAや#12ALZAABIの高い位置からの1on1を押さえられず得点を許すが、#9折茂の3Pシュートや#10竹内(公)の1on1で落ち着いて返し、再び試合の主導権を握るチャンスをうかがう・・・。 そして第3ピリオド終盤から第4ピリオド中盤にかけて一気に日本がスパーク!UAEが日本のディフェンスの前にまともにシュートとが打てずフラストレーションを溜めてプレイが荒れてきたところをつき、日本得意の速い展開からのシュートで一気に畳み掛ける。#4岡田がハードチェックを受けながら3Pシュートを次々ときめ、あれよあれよのうちに一時29点差までリードを広げるなど突き放し、86-59で試合終了した。 この結果により日本は9位決定戦に進出。明日、9位をかけてカザフスタンと対戦する。カザフスタンとの過去の対戦成績は3勝3敗、2005年のFIBAアジア選手権で1点差勝利を収めた後、2006年アジア競技大会では72-77、前回の2007年FIBAアジア選手権では85-93でそれぞれ敗れている。 2007年のFIBAアジア選手権ではベスト4に入っているカザフスタン。平均身長197cmと高さもあり、侮れない相手ではあるが、今大会は1次予選ラウンドで1勝、ベスト8決定戦でも1勝、今日の9-12位決定戦での勝利と日本と同じ勝率でここまで来ており、同チームとの対戦結果から見ても、もちろん勝てない相手ではない。勝って9位になり、今大会を白星で締めくくりたいところである。
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