vs クウェート戦 昨日のイラン戦敗退を受け、後がなくなった日本。倉石HCがイラン戦後の記者会見にて言っていたとおり、なんとしてでも負の連鎖を止め、日本らしいバスケットを展開したいのである。そしたもちろん、今日明日と連勝して、準々決勝進出の権利を得なければならない。 今日の相手はここまで日本と同様、ベスト8決定戦に持ち越した通算成績は0勝3敗の苦しい戦いが続くクウェート。クウェートは2008年に開催されたFIBAアジアスタンコビッチカップで今大会の出場権を得ての出場となっている。クウェートは平均身長が190cmに満たないほど上背のないチーム。日本との通算対戦成績(1974〜)は日本の10勝0敗。前回大会でも対戦しており、その際には101-48と勝利している。 今日、倉石HCが試合前にかけた言葉は“楽しく”という言葉。日本の代表チームとして戦っているのに不謹慎と思われるかもしれないが、“楽しければそれでいい”ということではもちろんなく、自らの責任においてチームに何が必要か、何で貢献できるかを考え、それを全うすることでおのずと良いプレイがついてくる=原点に返りよいプレイをしてバスケットを楽しもう、ということである。 引き締まった表情で試合に臨んだ選手たちはすばらしいディフェンスでこの試合の勝敗を最初の10分で決定付けてくれた。クウェートのスクリーンプレイを読みきり、早めのスイッチングで完全に封じ、激しいチェッキングでクウェートにまともなシュートを打たせない。せめては#7五十嵐がすばやくフロントコートまでボールを持ち込み、得点につなげ、なんとこのピリオドは17-0と完封したのである。 第2ピリオド以降もクウェートを圧倒する日本。シュートのアベレージが上がらず、もう少し得点がほしいところではあったが、最後までコート上の選手たち個々人がチームの勝利のために貢献する気持ちを切らさずに徹し、78-51で勝利。準々決勝進出に向けて一つ目の関門はクリアした。 準々決勝進出をかけてチャイニーズ・タイペイとガチンコ勝負 日本がクウェートを下し、チャイニーズ・タイペイが今日の韓国戦で敗れたため、日本とチャイニーズ・タイペイは1勝3敗で星が並んだ。明日の直接対決は準々決勝進出チームが決める“ガチンコ勝負”なのだ。チャイニーズ・タイペイは今日の韓国戦で中盤まで韓国にリードを許すも、しぶとくついて行き第3ピリオド終盤についに同点に追いつく。 第4ピリオドはまさに一進一退で息を飲む展開となったが、韓国が落ち着いてゲームをコントロールし72-70で韓国が勝利した。韓国を最後まで苦しめたチャイニーズ・タイペイ。終盤競った中でチャイニーズ・タイペイを引っ張っていたのは#8WU。韓国に追いつかれても、韓国#14HA、#11KIMの2人からの強烈なシュートチェックの中ダンクを叩き込み、何度もチームの危機を救った。この#8WUが明日の試合のキープレイヤーになることは間違いない。 しかし日本は東アジア選手権大会でもチャイニーズ・タイペイを下しており、負ける相手ではない。明日はしっかり勝ってまずは準々決勝進出を決める。そして最後のトーナメントにすべてをかけて、世界選手権の出場権を取りにいく。
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