チャイニーズ・タイペイとの決戦 日本とチャイニーズ・タイペイとの2000年以降の対戦成績は6勝5敗(FIBAアジア主催等の公式競技大会のみ)。今年でいえばすでに東アジア選手権とジョーンズカップで2度戦っており、1勝1敗と星を分けている。数字を見ると、力は拮抗しており、『ライバル』いえるチームだろう。高速ガードであり得点力のある#6LEE、インサイドの#11TSENG、チームの要#8WU・・・。おなじみの顔ぶれの手の内やチームのスタイルは熟知している。 日本は東アジア選手権でも直接対決で下し、今大会の出場権をチャイニーズ・タイペイに握らせなかった。しかしその後、他地区チーム(バーレーン)の出場辞退により繰上げ出場が認められるという考えられない幸運に恵まれ、今大会に出場してきた同チーム。 準々決勝進出・・・もちろんこれは最終目標ではない。世界選手権の出場権を獲得するために、FIBAアジア選手権で優勝するために、必要不可欠な絶対条件なのである。その相手がチャイニーズ・タイペイ。何が何でも絶対に負けてはいけない相手なのである。 しかし日本は敗れた。試合前の緊張感やムードは万全。重要な試合の入りも上々。このままいくと思われた。しかし、ひとつのミスから坂道を転がるようにチームのリズムは狂って行った。チャイニーズ・タイペイのシンプルなオフェンスを守れない。#8WUをファウルトラブルで、#6LEEを怪我で早々に欠いたにもかかわらず・・・。タイペイゴールに向かっていく身体と気持ちも薄れていた。逆転を許した後、一度も追いつくことができないまま20点差をつけられての惨敗となってしまった。 ライバルであるチャイニーズ・タイペイに敗れたということは大きな意味を持った。準々決勝進出の可能性が消滅、同時に世界選手権出場権獲得を逃し、過去最低成績(前回大会での8位が過去最低成績)を更新することが確定した。 このあとの日本チームに残された道はあとの2試合に完勝して9位で大会を終えること、それだけである。
|