第23回FIBAアジア女子バスケットボール選手権大会 / 日本バスケットボール協会 公式サイト
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第11日目
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決勝ラウンド 3位決定戦
○日本 72-58 チャイニーズ・タイペイ●
 
この勝利により日本は世界選手権大会の出場権を獲得した

今日の活動レポート

最後の決戦
準決勝で日本らしいところを一切出せず、韓国に完敗した日本。決勝進出を逃して、優勝の道は絶たれてしまった。38年ぶりの優勝を目指した日本であったが、2度目の韓国との対戦にリベンジを果たすことは出来ずに敗れた。日本が3位決定戦で確実に勝利するためにはあまりによくなかった準決勝の試合内容を反省しつつも、悪いイメージをいかにして払拭し、自身を持って3位決定戦に臨めるかが重要なポイントとなった。

午前の練習では大会初日ぶりに11人の選手全員が揃い、これまでよりみっちり時間をかけて、チャイニーズ・タイペイの戦略分析のポイントを確認し、対策を講じた。そして選手たちも最後の決戦・・・3位の座と世界選手権大会の切符を取りに行くための臨戦態勢準備万端、引き締まった表情を見せた。小磯選手は「勝つだけ・・・それだけ」、大神選手「やっと11人全員が揃った。日本のみんなが応援してくれている力を最後の試合でぶつけることが使命」と語った。そして試合前のミーティングで中川ヘッドコーチからは「今日は全員揃った!これで最後、チーム全員総力戦で戦おう!絶対に日本に土産を持って帰るんだ!」と檄を飛ばされ、いよいよ決戦の火蓋が切って落とされた・・・

試合開始から日本は激しいディフェンスでタイペイの得点を抑える。しかし日本もレイアップシュートなど、決めたいシュートがこぼれスタートダッシュを切ることが出来ない。しかし、ここで日本をどっしりと支えたのが最年長の#4小磯。オフェンスリバウンドに必死に絡み、ボールを得ると、自らねじ込んで連続得点を挙げる。終盤、#12吉田、#7三谷の3Pシュートも当たり、18-11で第1ピリオドを終了。

第2ピリオドは好調の波を互いに入れ替える。序盤、波に乗ったのは日本。#13大神から#5矢代への絶妙なホットラインからの合わせ、激しいディフェンスから相手のミスを誘い、速攻。一気に10連続得点を挙げる。しかしその後、日本がディフェンスを切り替えると今度はタイペイが反撃する。ゾーンディフェンスで空いたスペースに#10、#11が飛び込み得点。今度はタイペイが8連続得点。しかしここで終わらないのが今日の日本。#9櫻田のタイペイディフェンスを切り裂くドライブでファウルを得て台北の連続得点を止めると、さらに#9櫻田の3Pシュート、#12吉田から#5矢代の絶妙な合わせ、負けじと#13大神と#4小磯も阿吽の呼吸からタイペイディフェンスの隙を突き、タイペイを突きなす・・・。結局39-19で前半を終える。

迎えたハーフタイム。「ボールが良く回って日本のペース。もっと走ってこのままのペースで行け!」と中川ヘッドコーチから声がかけられる。そして「もう後は無いから」と声をかけた#4小磯選手の一言でさらにチームはひとつなった。しかし後半は我慢の時間帯を強いられる日本。ディフェンスに隙が出来、ディフェンスリバウンドもこぼれ、タイペイにセカンドチャンスを与える。点差を詰められピンチを迎える日本であったが、ここでもの日本を支えたのは#9櫻田、#4小磯の得点であった。初代表ながら、日本の起爆剤として活躍をみせ、今大会のシンデレラガールとなった#9櫻田はディフェンスでもオフェンスでも常に走り回り、日本のチャンスを広げた。そして小磯の信念。これはすでに説明不要であろう。点差を詰められた日本であったが、14点差を守り、51-37で最終ピリオドへ。

第4ピリオド、開始早々、#13大神の速攻から#4小磯が合わせてバスケットボールカウントを得て再びその差を広げるが、その後はミスが出てリズムを崩す。その間にタイペイ#15の3Pシュート、巧みなターンシュートで連続得点を許してしまう。その後互いに決めあいの様相を呈すが、再び#15の連続得点で11点差まで詰め寄られる。残り4分、一桁差を目前にされ、同点に追いつかれるには充分の残分であったが今日の日本とタイペイでは勝利の執念が違った。タイペイのシュートを執念のチェックで抑え得点を止め、#7三谷の3Pシュート、そして#13大神の巧みな1on1が炸裂して再び突き放す。そしてダメ押しでもう1本#7三谷が3Pシュートを決めて勝負あり。日本は72-57で勝利し、3位と世界選手権大会の切符を自らの手でもぎ取った。一度もタイペイにリードを許さない完全なる勝利であった。

決勝戦
続いて行われた今大会の最終戦、決勝戦は互いに応援団が大量に詰めかけて超満員。割れんばかりの歓声の中、アジア女王の座を賭けて中国と韓国の対戦。予選ラウンド最終戦でも全勝同士で対戦し、中国が3点差で逃げ切ったが、力は互角。互いの意地をぶつけ合い、拮抗した展開になると思われたが、中国が着実にリードを広げ、結局71-91の20点差で中国の勝利。中国の2大会ぶり10回目の優勝が決まった。

表彰式
出場全チームが再び会場にそろい、表彰式が行われた。上位3チームにはトロフィーとメダルがそれぞれ授与され、栄光を称えられた。そして個人賞の発表・・・リバウンド王に呼び上げられたのは日本#12吉田亜沙美。スタッフ陣も一切予測していない結果に呼び上げられた瞬間、皆で目を丸くしたが、ポイントガードながらボールの落下点にいち早く飛び込み、そして自分より大きい選手を相手からも脅威の飛び込みでもぎ取っていたそのリバウンド力とボールへの執着心を持って毎試合相当数のリバウンド数をたたき出しており、堂々の受賞といえるだろう。

大会を終えて
決戦を終えた日本チームは勝利の余韻もそこそこに足早に会場を後にして空港へ向かう。今晩、インドを発つのだ。23時のフライトを前に、夕食をとるため空港近くのホテルへ。そこには今大会大変お世話になった日本人会の方々が夕食会場の手配をしていてくれたのだが・・・。会場に到着した一行はその盛大な出迎えにびっくり!ホテルのバンケットには多数の日本人会の方々が家族総出で集まり、日本選手を拍手とエールと子どもたち手作りの選手名が入ったのぼりを掲げて出迎えてくださった。選手全員が整列して中川ヘッドコーチから勝利の報告。そして皆川総領事の音頭により乾杯をして、祝勝会がスタートした。おいしい食事と日本人会の方々から労をねぎらう暖かいお言葉をいただいた。そして選手は皆さんとの交流でその温かい心遣いのお返しをした。そして日本チーム全員を各自の車で空港まで送り届けていただき、別れの時・・・。日本での再開を約束し、さまざまな形で支えてくれ、ともに戦っていただいた「戦友」との別れを惜しんだ。

今大会、インドという不慣れな国での大会開催により、至る所で日本チームは混乱されられた。どこのチームも同じ環境で戦うだけに、体調不良が連発したことは想定不足や準備不足、さらには日本人のもろさ露呈したが、日本とのあまりの環境の違いに致し方なかった点も多々有る。そんな中、日本チームの大きな支えであり、力となったのは間違いなく日本人会の方々のご支援の賜物だ。もちろん、日本でテレビにて観戦していただいた方々の存在も計り知れず大きい。その日本中の応援のパワーを現地で日の丸を掲げ、選手の名を呼び、絶えない日本コールで直の声を届け、日本中の応援を現地で代弁していただいたのだ。その声は選手の力となり、この結果を出すことが出来たといっても過言ではない。

「チェンナイには二度ときたくないでしょう?」日本人会の方がそう問いかけた。確かにインドという国は想像以上にパワフルであり、日本チームには優しくなかったかもしれない。しかし、大会を終えた今、私たち日本チームにとってチェンナイという地は2004年のアテネオリンピック以来遠ざかっていた世界戦の切符を手に入れることが出来、さらに日本人の温かさを再認識することが出来たという、到底忘れがたい思い出の地となった。

今大会を3位で終え、世界選手権の切符を無事に手にすることが出来たことは皆様の応援、ご支援の賜物と思います。日本から応援してくださいましたバスケットボールファンすべての方々、在チェンナイ総領事館の方々、在チェンナイ日本人会の方々、ほか、関係したすべてのかたがたにお礼を申し上げます。ありがとうございました。

今日のスケジュール
6:45〜 朝食
7:30〜 ホテル出発
8:00〜9:30 練習
11:00〜 昼食
12:10〜 出発
14:00〜 3位決定戦 vsチャイニーズ・タイペイ
17:30〜 表彰式
18:00〜 空港に向けて出発
19:00〜 日本人会主催の祝勝会
23:15〜 チェンナイ国際空港発
 
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