練習@JJインドアアリーナ 今日の練習割り当ては8:30〜9:30から。インドで初の練習を実施予定でありながら他とのバッティングで使用できなかった体育館にて、初めての練習を行った。そのときにもその佇まいには驚かされたのであるが・・・今日改めて体育館の中を見渡すと、フロアは傷だらけ砂埃まみれでだいぶ汚れている。ネットが壊れたままのゴール一組がメインコートにおいてあり、傍らにはさびだらけの古ーいゴールがその役目を終えて放置されている。備え付けのボールはとても汚れていて触ったら手が黒くなる。そして頭上には鳩が飛び、ふわふわと羽が落ちてくるのである。なんという環境かと驚きを隠せずにはいられなかったのであるが、日本チームと入れ替わりで訪れたインドチームはコート脇に一列に整列し、練習前にコートにお祈りをささげていた・・・。日本は環境が整っていて当たり前でその気持ちを忘れがちであるが、その恵まれた環境に感謝の気持ちを忘れてはいけないな、と身につまされる思いで練習会場を後にした。 予選ラウンド第2戦 中国戦 日本の予選ラウンド第2戦の相手は中国。前回大会こそ韓国にその座を受け渡したが、前々回大会まで3連覇、通算9回もの優勝を誇る。北京オリンピックで4位となり、今日現在FIBAランキング7位はアジアで最上位である。(韓国:9位、日本:14位、チャイニーズ・タイペイ:22位)。平均身長185.6cmも今大会参加チームのうち最高である。WNBAでスタートも務めた#15CHEN Nan(194cm)、北京オリンピック得点王の#8MIAO Lijie(181cm)などを擁する、実質、アジアで最高位に立つといっていい。 立ち上がり日本は中国の高さと手の長さを意識してか、うまくボールが回らず、攻めのリズムを作れない。その間、一気に中国の得点を許して0-8とされてしまう。しかしそこから日本が反撃を開始。リバウンドから速い展開でゴールまで持ち込み#13大神が初得点を挙げると#5小磯のジャンプシュート、#13大神の速い展開からの3Pシュート、再び#5小磯のフックシュートなどで一気に追い上て逆転に成功する。 その後から第2ピリオドは互いに主導権を握れないまま探りあいの展開となる。日本は良いリズムから逆転をするが、リードは3点にとどまり、突き放すことができない。そして第3ピリオド残り3分、ここまで続いた一進一退の展開に日本がついていけなくなる。#7三谷のシュートやドライブからのレイアップがこぼれる間に中国#5BIAN、#8MIAOに巧みに決められ、じりじりと点差が広がる。 最終ピリオド、ここまでに10点のリードを許した日本。どうにかして追いつこうと果敢に攻めるもののシュートが入らない。また、ここまで頑張っていたリバウンドも奪われるケースが増え、逆に点差が広がってしまう。最後まで#9櫻田が走り回り、#12吉田が果敢にリバウンドに飛び込むも2桁の得点を1桁にすることはできず、75-58で敗戦。日本は初黒星を喫した。 とはいえ、中国に対し、勝機を見出せなかったわけではない。上背で劣るものの、中国のビックセンターと#12吉田が対等に競り合ってリバウンドを奪い、#4小磯、#5矢代の積極的なドライブも光った。随所に絶妙なコンビネーションも冴えた。決勝トーナメントに進出したのちに再び対戦する可能性は高く、「次は勝てる」と期待の持てる試合内容であった。
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